死ぬほど愛した人妻に死ぬほど憎まれる男のこれまでとこれからの話

クソ旦那の長年に渡る各種DVで心を壊された人妻を愛するも、クソ旦那にバレて強制終了。愛する女性を無くした悲しみから抜け出せず、現在訴状待ちのお人好し系男(独身)の話。

クソ旦那は当然クソ親

ある日の仕事中、K子は小学校に呼び出されて早退しました。

聞けば、長男が妹の同級生にエアガンをぶっ放したと…

夜も更け、K子から連絡が来ました。

長男は誰かに強制されたり、煽られたりした訳でもなく、彼自身の意志で引き金を引いたと。

そんな話を先生に聞かされ、学校でこってり絞られた後、今度は怪我をさせた子どもの家に謝罪に行ったと。

クソ旦那は一緒に謝罪に行く事も無ければ、長男への説教も放棄して寝ていると。

タケシはK子に、長男はどんな子かと聞いてみた。

「見え透いた嘘をつく小者、ただ母親思いな一面を見せる事もある優しい奴でもある」とK子は答えました。

そもそも自分の息子を人に伝える言葉選びじゃないなと思いつつ、そこは譲ったとしてその不出来は完全に親の悪影響じゃ…とタケシは思いましたが一旦飲み込み、むやみに人を傷つける事は相手は勿論、自分の周りに居る人たちをも傷つける事を伝え、その上で母親思いの優しい面が伸びるように導いてあげたいねとやんわり言葉を返しました。

「育て方を間違えたのかな…」とK子は言いました。

もっともらしく自分を責めるような事を言いましたが、ピントのズレたK子に、育て方も何もクソ旦那がいるからいけないとタケシは返しました。

「俺が行くとキレちゃうから」と相手の家への謝罪を拒否して、

「俺父親居ないから何て言ったら良いか分からない」と息子と向き合う事からも逃げる男が父親として居る。

自分勝手な都合で、1番身近な家族を傷つけ続ける人間が、人を傷つけてはいけないと教えられる訳がないし、家の中でそんな父親の姿を見続けて来た子どもが、理不尽な暴力で人を支配しようとするのは不可避だと。

いつもなら自分を否定されるような事を言われるとどんな角度からでも逆ギレして来るK子もこの時ばかりは、タケシの言葉を受け止めたようでした。

タケシが寝た後、「メッセージを取り消しました」が3回くらい入っていたけど…

それでもきっとK子は分かってくれると、タケシは信じていました。

 

これは言いませんでしたが、悪口を言うとか、手を上げるとかを通り越して、エアガンをぶっ放す子どもは本気でヤバいと思いましたし、自分が被害者の親なら、母親1人に謝罪に来させて訳の分からない言い訳をして家に籠る旦那はクソだし、そんな家族とは関わりたくないと当然考えるだろうと思いました。

何よりも相手の子どもやその親御さんを思う言葉が何一つ出て来なかった事に驚きました。

如何に必死に取り繕ったとしても、こんな話はあっという間に広まるでしょうし、そんな親子と仲良くしたいと心から思う人は居ないでしょう。

実際長男は荒野行動の中で仲間外れにされるなどしんどい思いをしていたりするのに、問題の根本的な原因から目を逸らし、子どもの為だからと、とっくに居場所のないコミュニティにしがみつこうとする様子は、ただただ痛々しく思えました。

 

次回へ続きます。