死ぬほど愛した人妻に死ぬほど憎まれる男のこれまでとこれからの話

クソ旦那の長年に渡る各種DVで心を壊された人妻を愛するも、クソ旦那にバレて強制終了。愛する女性を無くした悲しみから抜け出せず、現在訴状待ちのお人好し系男(独身)の話。

半月板損傷も御構いなしに

この頃タケシは、不摂生と過労とストレスにより、右膝の靭帯と半月板を損傷し、右脚を引きずって過ごしていました。

激痛→松葉杖→ちょっと良くなる→激痛を3周し、人生初の手術を受ける1週間くらい前、仕事で外出したタケシとK子は、いち早く仕事を済ませて逢い引きする計画を立てていました。

同行していた上司Iさんはご機嫌に飲みたがっていましたが、タケシは「女の子と約束があるので」、K子は「早く帰らないと旦那が煩いので」とIさんを振り切り、計画通り内回りの山手線に乗り込みました。

「私とエッチしたい?」

「タケちゃんがどんな風にKの事気持ちよくしてくれるか楽しみ!」

などという露骨なアプローチと、これまで書いてきたような不幸話と、ひたすらキスをして来た時間とK子への純粋な好意が幾重にも重なり、とにかくK子を優しく抱きたい、俺がK子を幸せにする!くらい燃えていたタケシ。

そんなタケシの肩に頭を預けて手を握るK子。

新宿駅で降り、改札へ向かう途中から躊躇いもなく腕を絡ませるK子とタクシーに乗り込みタケシの部屋へ。

初めて安全な場所に行き着いた2人は、何も恐れず、ひたすらに求め合いました。

待ってましたと言わんばかりにタケシのベルトに手をかけるK子に、膝の爆弾を無視して膝をつくタケシ。

甘く、腑抜けた、享楽的な時間を愉しみ、トロけた脳みそで煙草に火を点ける2人。

K子は言いました。

「タケちゃんの事、ちょっと好きになっちゃった❣️」

今思い出しても、不倫とか不貞行為とかいう言葉を思い浮かべる事すら無かったのだから、余程のめでたさでした。

K「7月の終わりに子供の野球の合宿があって、子供たちと旦那は先に泊まりで出掛けるから、その時はお泊まりしよ?」

タ「それまで我慢出来るかな?笑」

K「Kも自信なーい!笑」

我慢する気のない2人なりに我慢はしましたが、5月の終わりから7月の終わりまでは無理でした…

バカみたいに分かりやすく深みにハマった2人…

客観的に見れば不貞妻と間男でしたけど、タケシはいつか誰にも文句言われない関係になりたいと思って、とにかくK子に与える事、受け止める事を心に決めました。

そして今となってはタケシ自身の傲慢だと思えるようになりましたが、K子の良心に期待し、クソ旦那に洗脳されたK子を正気に戻す事、植え付けられたしょうもない価値観を変える事を考え始めました。

 

次回へ続きます。